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 対人援助とは、ひとまたは人の集団を対象とする援助行為・運動のことをいいます。医療・保健・福祉のほか、幅広く人と接していく行為全体と考えると、教育、保育、ボランティア、さらに広げていくと近所づきあい、あるいは難民支援、国際協力といった市民活動も含まれます。

 病気によって本人や家族にもたらされる問題は身体的問題にとどまりません。また原因も一つではなく複雑な構造をなしています。このような多重問題ケースに対応する際、どのくらい自分の専門を超えた様々な領域と連携出来るかが、現場の保健医療の質に影響します。
 対人援助は共通性と専門性との接点の中で展開されるものです。つまり、専門職のもつ固有の視点や技術が必要な部分と、援助を必要とする人に寄り添い、理解・共感する一般性の、二つの側面が必要だと思います。後者、すなわち一般性の部分は、共通性といいかえてもよいでしょう。援助の場で働く人を養成するには、この両者のバランスが大切になります。現実の専門教育では、専門性が強調されがちです。特に実習においては、自分のめざす専門職のみの見学・体験にとどまっているのが現状です。
 “人が求めている援助とは何か?”ということを感じ取り、“共通の基盤のもとにひとを援助する”ことを考える、そのノウハウを学ぶ場であることが「対人援助のワークショップ」の存在意義だと思います。 


 このワークショップでは仲間と議論し、相互作用しあいながら新しい気づきやつながりを見つけていく、そんな経験を是非してほしいと思います。現実の援助のプロセスでどう考え、行動していくのか。熱意ある参加者が出会い、体験する3泊4日はその道しるべに、きっとなるはずです。

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